雑-ZAKKAN-感

店舗デザイン会社代表による「店舗デザイン」に関係あるような・・・ないような・・・本や映像などの日々の雑感

「素直でいる」ということ。

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『感想』プロフェッショナル(NHK) ヴァイオリニスト 五嶋みどりさん

 

私はクラシック音楽というものに造詣が深い訳ではありませんが、

何かを必死に表現しようとし、それに真摯に向き合い、突き詰める人の動きは

とにもかくにも「美しい」という強い印象を持ちました。

 五嶋さんは映像の中で良く「素直」という言葉をお使いになっておりました。

この「素直」という言葉聞くと、私は高校生だった時分を思い出します。
高校の入学式であったと思いますが、
そこで先生が「素直でありなさい」というようなことおっしゃいました。
その時、私は「素直」であれとはどういう事かと、
ひどく違和感というか端的に言って不快感を抱きました。
今思えば反抗期ということでしょうが、
それ以来「素直」とはどういう状態なのかを考えることが多くなりました。

「素直」という言葉を辞書で引くと、

●性格や態度にひねくれたところがなく,あえて人に逆らったりしないさま。(大辞林-三版)

と出ます。私はこれを物事に逆らわない従順な様が「素直」だと捉え反抗心を抱いたのだと思います。
つまり、学校や先生に逆らわず従順に従うことと言われた気がしたのです。

しかし、年を少し重ねた最近はもっと深くこの言葉を捉えられる様になったように思います。
実は大辞林にも上記とは別の意味が記載されています。

●飾り気がなくありのままであるさま。

五嶋さんがおっしゃっている「素直」とはこの意味と近しい様に私は感じました。
自分は自分以外にはなれません。
いくらこねくり回しても、ひっくり返しても、叩いても、揺すっても、
自分以外の何かになることはできません。

・・・だからと言って、こねくり回さない訳にはいかないし、ひっくり返したい日もあれば、叩きたい朝も、揺すりたい夜もあります。

それら全てをひっくるめ、バランスを取り懸命に「何か」をすること。
そんな状態の中にふっと現れるもの、それが「素直」な状態であるように思います。
そして、そういう状態は傍から見ていても、とても強く「美しい」と感じるのでないかと思います。

さぁ、今日も頑張ろう!!と腹をくくれる映像でした!!

以上雑感でした。

  

 

 
 
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